本研究会は、1989年6月に、私立大学の専任カウンセラー数名が集まり、「学生相談懇話会」として発足しました。当時の会の趣旨には「本会は、主に私立大学の学生相談担当者(カウンセラー、インテーカー、など)を中心に、相談活動のあるべき姿を考え、その実現を図るため情報を交換し、共に地道な研究を行う」とあります。この趣旨に沿って、1990年12月に「私学学生相談研究会」に名称を変更しました。しかし、私立大学以外の人を排除するような閉鎖的な研究会ではないのだからと、1992年に「私学」をはずし、「関東地区学生相談研究会」に改称し、現在に至っています。
当初は、専任カウンセラーが集まりましたが、専任カウンセラーはむしろたがいに知り合う機会がある、孤軍奮闘しているのは非常勤カウンセラーではないかという声があり、比較的早いうちから非常勤カウンセラーの人たちにも呼びかけました。
研究会は、例会毎の会費制で年4回開かれていましたが、2001年に規約が制定され、2002年度からは会員のみの年度会費制として現在は年3回の例会が開かれています。春には合宿形式の例会が行われ、随時、特別企画が開催されています。また、メーリングリストの活用等によって、互いの情報や知識、知恵の提供、共有に努めてきています。
これまでの研究会のテーマとしては、事例研究の他に、学生相談の実態調査報告、グループ・アプローチ、学内の連携、談話室の運営、危機介入、UPIの利用、向精神薬について、就職のためのセミナー、フォーカシングの活用、発達障害等、幅広いトピックスが取り上げられてきました。会場はそれぞれの大学の学生相談室見学もかねて、日本女子大、学習院大、慶応大、北里大、国際基督教大、東京女子大、日本大、東京水産大、東京理科大、東洋女子短大、上智大、成城大、独協大、津田塾大、恵泉女学園大、専修大、武蔵大、立教大、亜細亜大、東京カウンセリングセンター、成蹊大、跡見学園女子大、駒沢大、青山学院大、東京国際大、東京経済大、二松学舎大等、持ち回りで行われ、現在に至っています。
(2010年8月現在)